USB(鬱陶しいセキュリティ撲滅して欲しいの略)

お客さんから通報。「何か機械の通信がおかしい」

・・・ってことで、現地に行ってきたわけですが。
今回の機械の通信に使用しているのは、USBケーブル。PC内部では、仮想COMポートとして認識するタイプの物で、アプリケーションとしてはMSCOMM(古いな俺)で通信するイメージのもの。

さて、これまで普通に使えてたのに、今日突然使えなくなったとのこと。とりあえず、ケーブルを自分のPCに挿してみたところ、普通に使えるのでケーブルのエラーではない。なので、コマンドプロンプトでCOMポートをオープンしてみようとしたら「指定されたデバイスが見つかりません」だって。

しかし、デバイスマネージャーにはちゃんとCOM5って書かれているので、ハードウェアとしてはちゃんと認識しているはずなんだけどなぁ。ってことで、今度はターミナルソフトでCOM5ポートを開いてみたら「指定されたポートは他のアプリケーションで使用されています」だとさ。

ためしに、通常のCOM1をポートオープンしてみたら、普通に開けた。じゃあってんで、USBのCOM番号を1番に変更した上で、再度COM1をオープンしてみたら、やっぱり「他のアプリケーションで使用されている」とのこと。

・・・コレはおかしいなぁ。COM1を何らかのアプリケーションが使用しているなら、最初のCOM1のポートオープンでも同じ反応が起きるはず。

別にこの機械自体は他のお客さんでも問題なく使っているわけで、今回この現象は初めて。

まあ、取り敢えず業務を止めるのもなんなので、別のPCで使用できるように機械を移設したのだが・・・

・・・こっちのPCでも同じ症状が出るでやんの。


あ、この感じ。


あれだ。


セキュリティポリシーだ。

確かに、最近はUSBストレージの使用許可に関するポリシーの配布も行えるので、それに巻き込まれてるんじゃないのかしらん。仮想COMの使用まで制御できるのかは知らんけど。

ってことで、その会社のIT部に問い合わせたら、確かに昨晩USBストレージに関するポリシーを配布したとのこと。

あー、ビンゴ。外してください。そのセキュリティ今すぐ外してください。外さないとヒドいぞ・・・って、現場の偉い人に代弁して貰いました。

ポリシーが変更され、PCを再起動してみたところ、普通にシステムは稼動した。あー良かった良かった。

それにしても、USBストレージに関するセキュリティーポリシーで、USBでの仮想COMポートまで制限されるのは如何なもんか・・・
まあ、確かにシリアル通信でもファイルの送受信はできちゃうけど、そんなん普通のCOMポートだって一緒やん・・・

そもそも、仮想COMポートまで制限がかかってしまうのが、正式な仕様なのかそれとも仕様外なのか・・・なぁ〜んか仕様外で想定外なだけのような気がするなぁ・・・